「お金を借りる」という行為は、とてもシビアなお話。もし月々の支払いや急な出費でお金が足りなくなったとき、みなさんはどうしますか?
迷惑をかけたくないから家族にも言えず、信頼を失いそうで友達にも言えず、誰にも相談できずに悩んでしまいがちです。比較的大きな額なら銀行に融資してもらう手もありますが手続きや審査が大変。
その点で最近は、簡単にお金を借りられるようになっている消費者金融のATMからお金を引き出す人も増えているとか。
ただし、借りたお金が返済できなかったらどうなるか、ご存知ですか?それを考えると、質屋は消費者金融と比べても、安全・安心にお金を借りられるシステムになっています。
消費者金融と質屋のシステムの違い
消費者金融と質屋はどちらもお金を融資する機関ですが、システムは全然違います。その違いを比較してみましょう。
消費者金融のシステム
消費者金融機関からは、一定の審査を経て、無担保・保証人不要でお金を借りることができます。借入れできる上限額、そして年利も上限20%と定められており、近年は借入れ審査も簡単で、ATMで即時融資してもらえるシステムもあり、安易にお金を借りられるようになってきています。
質屋のシステム
質屋は、お客さまから持ち込まれた商品を査定し、商品を担保にその価値の範囲内でお金を融資します。基本的にどんなものでも査定しますが、お預かり(質入れ)している期間中に腐敗するものなど一部お預かりできないものもあります。
質入れできるのは3か月以内。お客さまは、質入れ期間終了後に商品を融資した金額で買い戻していただき(質出し)、加えて質入れ期間に応じた利息の質料(査定額によって月額10%以内)を定められた利率によってお支払いいただきます。
消費者金融でお金を借りるメリットとデメリットは?
次に、消費者金融機関から融資を受けるときのメリットとデメリットを見てみましょう。
消費者金融のメリット
消費者金融でお金を借りるメリットは、担保もいらず保証人も不要なので、借入れしやすい点にあります。銀行で融資を断られても、消費者金融からは借りられる場合が多く、また即時融資を受け取ることができます。
最近は一度に500万円など高額を融資している機関もあり、まとまった金額が必要な人には便利なシステムとなっています。
消費者金融のデメリット
さて、ではデメリットはどうでしょう?
無担保で保証人もいらないとなれば、消費者金融機関としては、貸したお金を回収できなかったときのリスク回避をする必要があります。そのために年利20%(9%くらいからほとんどが18%程度)の高い利息が設定されています。
毎月自分のペースでいくら返済しても良いのですが、「月々最低これだけは払ってください」という最小支払額が定められており、借り入れた側としては少額ゆえに払いやすいかわり、借り入れた金額(元金)が少しずつしか減らず、結果として返済期間が長期化して返済総額がかなり膨らんでしまう場合があります。
また、月々の返済が滞ると延滞金が発生し、返済できるまでハガキや電話による督促が行われます。さらに、返済不能になった場合ブラックリストに登録され、以降は融資を受けることができず、最悪の場合自己破産に至ってしまうケースもあります。
そもそも、消費者金融のお店に入るところを運悪く知り合いに見られると、恥ずかしいのはもちろんそれだけで信頼を失ってしまいかねません。
質屋で質入れしてお金を借りるメリットとデメリット
続いて、質屋から融資を受けるときのメリットとデメリットはどうでしょう?
質入れのメリット
質入れするときに、個人の審査をすることはありません。たとえばDVDのレンタルショップなどでメンバーズカードをつくるのと同じ感覚で、名前、住所、連絡先を記入し身分証明書(免許証や保険証)があればOKです。
いちばんのメリットは、万が一借り入れた金額を返済できず質出し出来ない場合でも、督促がいっさいないこと。
返済出来なかった場合は、質入れした商品が担保なので、商品は「質流れ」となり、質屋がお客さまの商品を買い取った状態になります。質屋は買い取った品物を販売して利益を得られるので、お客さまに貸したお金を督促する必要がないのです。もし質流れにしたくない場合は、経過した月々の質料を支払いさえすれば、質出しする目処がつくまで質入れ期間を延長することもできます。
また、買取ショップも兼ねているので、不要になったものを処分するのと同じ感覚で入店でき、もしも知り合いに見られても安心です。
質入れのデメリット
質入れにもデメリットはあります。
質屋で融資できるのは、商品(質草)の価値に応じた金額の範囲なので、消費者金融からのように100万円以上の金額を借りられることはほとんどありません。もちろん、高級時計など数百万円の価値があるものは例外ですが。
また消費者金融の年利に比べ、質料は月々〜10%くらいですから年利に換算すると100%を超えてしまいます。しかしこれは法律で定められた金額。なぜこんなに高いのかというと、品物を丁重に保管するあいだの管理料や防犯警備料などが含まれているからなのです。
そもそも、質入れできるのは3か月まで。月々に換算すると法外な値段ではないのです。
「質利用」は最も安全・安心にお金を借りられるシステム
消費者金融と質屋のシステムのどちらが安全か、いちばんのポイントは「返済できなかったとき」を考えてみることです。
消費者金融に借りたお金を返せなかったときは返済のプレッシャーがつきまといますが、質屋で借りたお金を返せなかった場合は、質入れした商品を売りに出したと思えばそれで済みます。大切な思い出がある商品なら、質出しできないと残念ですが、それでも返済の督促に追われるよりずっと気がラクだと思いませんか?
最近、質・マルシェでは質利用のお客さまが増えてきています。どなたも質流れになることなくちゃんと買い戻しに来てくださっているところをみると、賢くご利用いただいているなあと思います。
みなさんも、急遽お金が必要になったとき、誰にも相談できず悩んでいないで、ぜひ「質・マルシェ」にご相談ください。