大分の質屋で働き、常にモノの「価値」と向き合っている私の話です。私が個人的にモノを買うとき、実はブランドは二の次。何を買うにしても、そのモノの資産としての「価値」を購入の判断基準にしています。
手放すときに価値の残るものを買います
例えば、時計なら相場が落ちないロレックス。女性にプレゼントするアクセサリーなら、ティファニーとかシャネルではなく、ノーブランドでも換金できる金やプラチナを選びたいタイプです(もちろん、ティファニーのものがいいと言うのなら買ってあげますが!)。
その根底には、「のちのち手放すとき価値の残るものを買いたい」という私なりの美学があるんです。
「買い物」で資産運用!消耗せず換金できるものとは?
今の世の中、いろいろな資産運用方法がありますが、「買い物」も賢く考えれば資産運用に役立つ行為だと思います。
つまり、買った品物が消耗せず、のちのちまたお金に換えられるものなら良いということ。消耗してしまえばお金は露と消えてしまいますが、お金に換えられれば資産になる。
そう考えると、極力「換金できるもの」を買いたいと思いませんか?
…という考え方は、私が買取の査定をするようになってから思うようになったことなんです。
その経験から、ここでは「高価買取」に出すための上手な買い方、賢い資産の残し方を、例をあげながら手ほどきしたいと思います。
アクセサリーはブランドよりも金・プラチナを買うべき
バッグや財布などの小物ならルイ・ヴィトンやシャネルといったブランドが買取金額に響きますが、アクセサリーに関してはブランドネームはほぼ査定に関係しません。
なぜならアクセサリーに関しては、アクセサリーそのものの素材と重さで価値が決まってしまうからです。特に高いのが金(ゴールド)とプラチナ。銀(シルバー)はあまり価値がありません。
女性は、多くの人が「ティファニー」のアクセサリーに憧れますよね?
ところが、例えば3グラムのゴールドの指輪を6万円で購入したとしましょう。これを買取に出すと、1万円にしかなりません・・。1万円は金の価値。あとの5万円はティファニーというブランドに払ったことになるんです。
憧れとはいえ、資産として価値のないものに5万円は少々もったいない…というのが多くの男性の心理ではないでしょうか?!
同じ6万円出すなら、ノーブランドでデザインもかわいい18金のネックレスを買う方がおすすめ
なぜなら、ブランドの価値がなく18金のグラム数そのままが資産として残るので、ほぼ6万円に近い金額で買取してもらえるのです。あるいはその日の相場によって、もっと高額で買取してもらえる可能性だってあります。
A)大好きだった彼にもらったティファニーのシルバーの指輪。
もうつけないし売りに出したもののぜんぜんたいしたお金になりませんでした。
B)ティファニーが欲しいと言ってもぜんぜん買ってくれなかった彼。
代わりにくれた、飾り気のないゴールドのネックレスを買取に出したら
なんと18金でかなりの金額になった。
女性のみなさん、(A)の彼と(B)の彼、どちらに愛情を感じますか?!
私は断然(B)ですね!
昨年のクリスマスに、いらないプレゼント、気に入らないプレゼントをもらって買取に出すことを考えている人もいるのでは? その金額で、相手の気持ちが測れるかもしれません。
時計を買うなら断然ロレックスを買うべき
時計で資産価値が高いものは、やっぱりロレックス。ロレックスはいつの時代も価値がさがらず、それどころか価値があがるものもありますからね。
「もう付けないから」「妻に要らないものはお金に換えて!と言われた」などといった理由で引き出しの中で眠らせていた時計を買取に出すとします。
その時計がロレックスなら、おそらく買ったときと同じかそれ以上の金額で買取してもらえるでしょう。ところが、「大金はかけられないけど見栄えのする時計をつけたい」と、そこそこ名の知れたブランドで3万円で買った時計なら、雀の涙ほどのお金にしかなりません。
ロレックスの価値をご存知の方は、分割で購入する方もいらっしゃいます。買取に出して次の1本を買ったり、質入れして家計がピンチのときの足しにしたり、上手に利活用しています。
「高額買取」を目指して、賢く買い物を!
少々現実的な話かもしれませんが、年金制度にも不安の残る今日この頃、「モノより思い出」なんて言っていられません。「最終的にはお金」です。
そんなことを頭に入れながら、「賢い買い物」のこと、考えてみませんか?