世界には200種類くらいの宝石があるのではないかと言われています。
ダイヤモンド、ルビー、エメラルド、パール、サファイア…その輝きや、色、美しさに魅了されて、私たちは宝石をジュエリーとして身につけますが、ジュエリーは若ければ個性的なものをつけてみたり、年を重ねれば流行に左右されない本物志向になったりするもの。
「昔買った宝石のジュエリーは、使わないけど処分もできない」というのが多くの方の傾向のようです。
しかし!眠らせておいてもそこからは何も生まれません!!
思い出があるものもないものも、タンスから引っ張り出して活用する手段はたくさん世の中にあります。今日はその代表的な例をご紹介します。
古くなった宝石にも価値はあります
宝石を眠らせている人からよく聞くのが、「デザインが古いからもう売れないよね!?」という声。いえいえ、そんなことはありません!
もちろん「ジュエリー」としてみれば、10年や20年前に買った宝石はデザインが古くて流行遅れかもしれませんが、宝石の価値は質や重さで決まります。
それに宝石を施した土台の部分、例えば指輪ならリングの部分がプラチナや金であれば、確実に重さ×1gあたりの相場がお金に変わります。つまり古い宝石、古いジュエリーでも価値はあるのです!
よくある宝石を使わくなってしまうケース
そもそも、宝石を使わなくなってしまうのはどうしでしょう?欲しくて買ったはずなのに、あるいは欲しくてプレゼントしてもらったはずなのに?!
多くの場合、次のようなパターンにあてはまると思うのですが、みなさんも思い当たる節があるのでは??
①おばあちゃんからもらった宝石だけどデザインが古い
「おばあちゃんの家に遊びに行くたびに、昔、おばあちゃんが身につけていた宝石をくれるんです。当時は高価だった宝石ばかりだし、気持ちはすっごく嬉しいんですけど、正直デザインが古くて私の好みじゃないんですよね。それに似合わないし。結局アクセサリー箱にしまったまま…」
というのは20代のOL・Y子さんです。
おばあちゃんにとって、若くはつらつと美しい孫は目に入れても痛くないほどかわいいもの。
昔の自分を重ねて「これ着けたらあなたキレイよ!」「これ素敵だからいつかあなたにあげようと思っていたの」という気持ちはよくわかります。
が、如何せんデザインが古いというパターン。もちろんアンティークで素敵だから気に入って使っているというおしゃれ上手な人もいると思いますが、そうではないものもある、というのが多くのパターンです。
②若い時に買った宝石だけど今では派手過ぎる
「若い頃、宝石が大好きでたくさん着けてたのよね!とくに宝石が大きめで装飾も派手な大ぶりのジュエリーが好きだったんだけど、今は年相応に、落ち着いて洗練されたデザインのものが好きになってきて。昔のジュエリーには思い出もたくさんあるしいつかまた着けるかな?と思って捨てずにいるんだけど、このままずっともう使わない気もするわね…」
というのは50代の主婦・J子さん。
バブル全盛期に恋も仕事も謳歌したJ子さんは、ゴージャスな宝石をたくさんお持ちです。
が、宝石は年相応に身につけてこそ美しいもの! 派手すぎる宝石の数々は今や活躍の場がありません。
③昔の彼氏からプレゼントされたけど破局してもうつけたくない
「長年付き合っていた彼氏は、記念日や誕生日やクリスマスなど、特別な日にいつも宝石をプレゼントしてくれる人でした。でも、このたび破局(泣)。彼からもらったジュエリーは、見るだけで彼を思い出させるから、もうぜんぶ手放したくて!!…」
というのは30代の自営業E子さん。
恋をしている間、彼からもらったジュエリーは、つけているだけで彼がそばにいてくれるようで、肌身離さずつけていたいもの。
しかし破局すれば自分の中での価値が一変するものですよね。一刻も早く手放したい!という方、たくさんいらっしゃいます。
使わなくなった宝石の再利用方法
では、使っていない、あるいはもう使いたくない宝石があるとき、眠らせておかず「再利用する」という方法に頭を切り替えてみませんか?
考えてみれば意外とたくさんの方法があるものです。自分には不必要なものでも、誰か他の人には喜んでもらえるかもしれないし、あるいはお金に変えて別のものを買う、という手段だってありますよ。
①家族(兄弟・姉妹)や知人に使ってもらう
おばあちゃんに限らず、誰かにもらったり、形見分けしてもらったりした宝石だけど自分には似合わないし好みじゃないとか、昔自分で買ったけどもう使わない宝石。
そういうのって、処分するにはしのびないですよね。でも、使ってあげないのはもったいないです。もしかしたら家族や友人、知人のなかには「ほしい!」という人がいるかもしれませんね。もしほかの誰かに使ってもらえたなら、宝石だって本望だと思います!
家族なら遠慮なく言えるので、直接現物を見てもらっているかいらないか尋ねてみるといいですね。
ただし、友人や知人なら「あげる」というものに対して「NO」と言えない人もいるかもしれません。事前にメールやSNSのメッセージ機能で写真を送るなどして、検討してもらうと良いかもしれません。
②宝石をリフォームする
デザインが古くて好みじゃないなら、今の自分に合ったデザインにリフォームしてもらうという手段があります。
リフォームなら宝石ごとまるっと処分するわけではないので、宝石をくれた人の思いも残せるし、世界にひとつだけのジュエリーになるのでとても素敵ですよね。
宝石リフォームの相場
とはいえ、リフォームの価格ってどれくらいかかるの?ということが気になります。
あまり高いのであれば、新しいのを買いたいという人もいるでしょう。それでも、形を変えて「想い」の部分を残せるのがリフォームのいいところです。
調べて見たところ、リフォームの価格は材料費と工賃で決められています。ただし宝石にはそれ自体に価値があり、リフォームを依頼するときに持ち込む宝石を「下取り」してもらうという流れ。
ですので一般的には、材料費+工賃−下取り料金=リフォーム相場 となっているようです。
宝石のリフォーム、例えばこんなことが可能!
・ダイヤモンドの指輪をペンダントに
・ルビーのイヤリングをピアスに
・ダイヤモンドのリングを現代に合った細めのリングのデザインに
仮に材料費と工賃が【3万円】でも、下取り料金が【1万5000円】なら、リフォームを1万5000円でしてもらえるイメージ!なんとなく半額でできる気分ですよね。
もちろん、こだわるほど材料費と工賃が高くなり10万円を超えることももちろんありますが、それはモノと場合によって。
選択肢のひとつとして、宝石のリフォームは考えてみても良さそうですね。
③高価買取してもらってお金にかえる
最初にお話しした通り、古くなった宝石ジュエリーでも、素材の質や重さによって価値が決まるので高価買取できます。
デザインは関係なく、もし彼にプレゼントしてもらった指輪に日付やメッセージが彫られていたとしても関係ありません! マルシェでもよく買取させていただく形の指輪でシミュレーションしてみると…
(素材・重さ)プラチナ5g×(相場)3200円+ダイヤ付き=4万6000円
…くらいになりますので、意外とまとまったお金になると思いませんか?!
何か別のものを買ったり、子どものために使ったり、家族で食事に行ったり、一人分の旅行代金くらいにもなりますよね。思い切って買取に出すという手もアリではないでしょうか?!
④質入れしてお金を借りることもできます
最後にご紹介するのが、「質入れ」という選択肢。買取に出してしまうのを悩むなら、まずは宝石を預けてお金を借りるという方法をおすすめします。
質入れは基本的に3ヶ月間、質草(質に入れる品物)を預けて、その質草に相当する査定額を質屋から「借りる」ことができます。
詳しい質活用術はこちら
▽質入れについて▽
https://rolex-marche.jp/success/20170512140848/